■ |
灯台守の恋(仏)フィリップ・リオレ
フランス映画らしく、人間の心理の機微を実に丁寧に描いている。かつて過酷な条件下にあった灯台を舞台に大人の演技が光る素晴らしい映画。
|
■ |
ヒトラー最後の12日間(独)オリヴァー・ヒルシュビーケン
ナチの映画は多いが、ヒトラーの最後、死後までも描いた映画も珍しい。彼に忠誠を尽くすヒムラーの家族が強烈な印象を残す。
|
■ |
花とアリス(日本)岩井俊二
彼の作品はたいして評価しないのだけど何故かこの作品は好きだ。少女二人の演技がどんどん良くなって青春だー、と感じさせる映画。泣けるシーンも。鈴木杏がいい。 |
■ |
クレールの刺繍(仏)エレノオノール・フォーシェ
刺繍の美しさに目を見張る。妊娠したことを親にも言えない少女と息子を失った夫人(美人ではないけどとても魅力的)が刺繍を通して心が動いていく。仏映画らしい精神的な作品。 |
■ |
下妻物語(日本)中島哲也
ゴスロリ少女とヤンキーの組み合わせがそもそもおかしい。二人ともはまり役。しかし野ばら原作だけあって笑えるだけでなく心にジーンとくる展開なのだ。下妻なる土地が茨城にあるとは知らなかった。いやはや。 |
■ |
ラバーズ(中)チャン・イーモウ
ワダ・エミの衣装が美しくラストは圧巻。音楽が又盛り上げる。娯楽映画ながらここまでスケールが大きいと文句無し。 |
■ |
誰も知らない(日本)是枝裕和
邦画を殆ど見ないけれどこの作品には強烈な衝撃を受けた。1週間頭の中は「誰も知らない」でグルグル。監督の視点が素晴らしい。柳楽優弥少年が子どもから思春期の顔へと変貌していく。タランティーノ監督が彼の顔が焼きついて離れなかったとカンヌで語っていたけれど同感。 |